オフグリッド生活500日突破 バレッグス「支障なし」
不動産販売のバレッグス(東京都目黒区、大本朋由社長)が神奈川県三浦市に建設したオフグリッドハウスが今年6月で500日目を迎えた。商用電力を一切使用せずに太陽光発電と蓄電池だけで生活できることを実証した。
オフグリッドハウスの生活は15年2月5日にスタート。同社の大本朋由社長が実際に暮らし、系統に連系せずに太陽光電力のみで生活できるかどうかを実証している。
5LDKの住宅で、各部屋にエアコンを設置し、冷蔵庫や洗濯機など一般的な家電設備もある。発電設備は、1日の電力使用量40kWhを想定して、出力17kWのパナソニック製の太陽光システムと、充放電容量72kWhの中央物産製の蓄電池で構成した。
建築事業部建築企画設計課の渡邉実課長は、「電気をフルに使っても不具合はなかった。外部電力を使わなくても、快適に暮らせる」としつつも、「普及させるには蓄電池が高すぎる。窓の位置を変えるなど、建築面でエネルギーの使用量を減らす工夫を検討している」と話す。
同社は、『チームオフグリッドプロジェクト』として実証参加メンバーを募っている。現在の会員はメーカーや大学などの研究機関、自治体など320人にのぼる。7月19日には、パネルメーカーや蓄電池メーカー、大学教授を講師に招いたオフグリッド会議を初めて開催し、会員約60人が参加した。年内に第2回目のオフグリッド会議を開催する予定だ。