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NECフィールディング、4.6MW発電所でO&M開始

NECフィールディングが20年間O&M契約を結んだ日野太陽光発電所

EPC(設計・調達・建設)を手掛けるNECフィールディング(東京都港区、中江靖之社長)は、タイの大手発電事業者のバンプー社らが建設した4.6MWのメガソーラーでEPCを担当、20年間のO&M(運用・保守)契約を結び、6月1日からサービスを開始した。同社が発電事業者と直接O&M契約を結ぶのは初めてとなる。

同社はこれまで、全国374拠点、エンジニア数約3700人のメンテナンスサービス網を活かし、O&M事業者の二次受けで業務を行ってきた。今後は、EPCを担当した案件を中心に元請としてO&Mを提案する方針だ。

O&Mを担当する発電所は、滋賀県蒲生郡日野町に建設し、ABB製875kWのパワーコンディショナ4台、ハンファQセルズ製のパネル1万7664枚を設置した。O&Mは、毎月の巡回報告と保安点検を行い、状況に応じてパネル清掃と除草作業も請け負う。サービスの開始にあたって設備利用率を含めた1ヵ月の発電量予測を立て、売電収入のシミュレーションを行った。

環境エネルギー推進部の奥田圭輔マネージャーは、「厳しいシミュレーション数値となったが、現状はプラス3割の発電量が出ている。この数値を基に、発電量が下がった場合は、清掃や除草メンテナンスの提案を合わせてしていく」と話す。

O&Mメニューは駆けつけ対応のほか、遠隔監視、定期点検、除草やパネル清掃、パネルなどの部品交換やメンテナンスを行う。

奥田マネージャーは、「新たに24時間、365日監視するサイトを自前で作るのは難しいが、駆けつけのみの対応などユーザーのニーズに合わせた運用ができる体制はすでに整った。NECグループ全体でのサポート体制を活かし、発電事業者やO&M事業者に提案を進める」と話した。

奥田圭輔マネージャー

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