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ウェーブエナジー、大規模発電所向けPCSパッケージ拡充

ソーラースペックメガ

ウェーブエナジー(東京都港区、佐伯一郎社長)はPCS(パワーコンディショナ)と受変電設備が一体となったパッケージシステムのラインナップを強化し、大規模発電所向けの提案を進めている。6月27日には、同社主力商品のソーラースペックシリーズの新製品を発売した。

従来販売していた6.6kV送電用には、750kWのPCS2台の1.5MWタイプと、1000kWPCS2台の2MWタイプを新たに加えた。さらに、22kV送電用では、1000kWPCS2台の2MWタイプも発売する。

いずれもTMEIC(東芝三菱電機産業システム)のPCSを対象としている。なお22kV送電用は、パッケージ内の変圧器で出力電圧を昇圧するため、サブ変電所が不要になる。

本家正雄専務取締役は、「特高への距離が長い程、ケーブルの使用量を減らすことができるので、コストダウンが可能になる。機器類は全て出荷前に設置するので現場では配線工事も不要になる」と語る。

中規模から大規模システムに対応したソーラースペックシリーズは、累計約1200ヵ所、656MW出荷している。

同社は、受変電設備の構築から運用まで一括でシステムを提案し、発電所の特性に合わせたシステムを構築している。昨年は、O&M事業を行う子会社のウェーブシステムを設立し、自社製のストリング監視ユニット『ソーラールック』やPCSの遠隔監視・制御システムの提案も進めている。

ウェーブシステムの社長も兼任する本家専務は、「コールセンターも整え、24時間365日のサービス体制を敷いている。今後はビッグデータを活用した事業にも取り組んでいく」と意気込んだ。

ストリング監視ユニット『ソーラールック』

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