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グルディオ、パネル洗浄水提案強化

洗浄作業の様子

太陽光発電のO&M(運用・保守)を手がけるグルディオ(山梨県大月市、近藤幸城社長)が、昨夏に開発したパネル洗浄水の提案を強めている。取扱い代理店は現在11店舗だが、今後3年で150店まで増やす構えだ。

2006年創業の同社は、14年8月から太陽光パネルの洗浄水を生成する装置の開発に協力会社と取り組み、1年かけて完成させた。

同社は、契約を交わした代理店から契約料を受け取って装置を提供する。各代理店は1MW60万円で洗浄サービスを実施するスキームだ。

装置の仕組みは、水道水から純水を作り、ナノバブルを発生させたものに、別売りのアルカリイオン水を調合して洗浄液を生成する。

洗浄サービスは、作業員が洗浄液を噴霧器でパネルに吹きかけ、パネルに付着した土埃や鳥の糞などの汚れを浮かせてゴム製の水切りモップで拭き取る流れだ。

どの種類のパネルも洗浄でき、「作業員5名で取り掛かれば、1MW分のパネル約4000枚を1.5日程度で洗浄できる」(営業企画部総括の須田嘉文氏)。

須田氏は、「パネルを界面活性剤で洗うと、表面のコーティング剤を傷つけてしまう恐れがあり、メーカーの製品保証を受けられなくなる場合もある」としたうえで、「当社の洗浄水には界面活性剤が含まれていない。大手メーカーから保証対象から外れることはないと認められている」と自信を見せた。

同社の洗浄水で洗ったパネル

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