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東和アークス、水上案件の積極開発へ

メンテナンス性を重視したものを自社設計

建築資材の製販を行う東和アークス(埼玉県さいたま市、伊田雄二郎社長)は水上型の太陽光発電所の自社開発を進めている。2016年3月に埼玉県吉見町の農業用調整池に400kWの発電所を完工。17年2月には所沢市の380kWの発電所が運転を開始する予定だ。

新エネルギー推進部の松浦淳部長は、「買取り価格が下がるなかで、事業性を見出しにくくなってきたが、水上型は土地の賃借費や造成費、草刈りなどの維持費が削減できる。発電効率も野立てに比べて8%程高くなるのでトータルで見れば、収益性はあがる。これから水上案件の開発を進めていく」と語る。

吉見町の水上案件では、プラスチック素材のポリプロピレンをフロートに使用した。パネル36枚を1つのユニットにし、20個のフロートを付けて浮かせる。施工する際は、別のフロートで作業場を設け、野立てと同様にパネルを設置し、設置後は足場用のフロートを撤去する。パネルの間には溝蓋で足場を組んで、パネル周りを歩けるようにしたという。

松浦部長は、「メンテナンス性と施工性を重視してこのシステムを採用した。同じ施工法で廉価版のシステムを開発し、次の案件で使用する」と話す。

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