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サカキコーポ、日射計の累計出荷2万台突破

クラス2の全天日射計

センサや計測機器を輸入販売するサカキコーポレーション(大阪市住吉区、坂木英一社長)はこのほど、日射計の累計販売台数が2万台を突破したという。産業用太陽光市場の拡大に伴い、ここ数年の年間出荷台数は3000台以上に及ぶ。国内トップクラスの実績といえそうだ。

同社は、測定器メーカーの伊・デルタオーム社と1990年代より取引を始め、現在は日本総輸入元として販売。日射計は2004年頃から出荷していたが、それほど数量は多くなかった。

出荷を伸ばした理由は太陽光市場の拡大だ。日射計はメガソーラーを含む産業用太陽光発電設備において、日射量を実測値で評価するために気温計とセットで導入される機器。08年の京セラの産業用太陽光システムへの標準オプション採用と、09年のスクール・ニューディール政策をきっかけに年間出荷量が1000台規模に増え、12年7月のFIT開始後は3000台を超えるまでに成長した。

14年に約5000台、15年には約4000台を出荷し、16年4月に累計2万台を突破した模様だ。そのほとんどがISO 9060準拠のクラス2の全天日射計である。

 

IoT分野向けゲートウェイ開発

また同社は、15年春に『マルチインターフェース対応IoTゲートウェイ』を独自開発。RS485入力で取り込んだデータをUSBやHDMI、SD、3G、有線・無線LANなど様々なインターフェースで出力することができる「IoT(モノのインターネット)のコアとなり得るハードウェア」(坂木英一社長)である。

すでに特定ユーザー向けの出荷を開始。太陽光向け遠隔監視システム用のゲートウェイに使用されているという。坂木社長は、「同様の用途では他社に提供できないが、農業や物流など、その他のIoT分野に提供していきたい」と話した。

マルチインターフェース対応IoTゲートウェイ

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