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ケミトックス、太陽電池IEC規格改訂セミナー開催

セミナーの様子

ケミトックス(東京都大田区、中山紘一CEO)は6月2日、結晶シリコン太陽電池の国際規格「IEC61215」の改訂に関するセミナーを都内で開催した。

これまで、太陽電池モジュールの性能評価は、種類によって規格が異なっていた。2005年に発行された「IEC61215」は結晶シリコン系の性能評価規格で、化合物や薄膜系などは08年に発行された「IEC61646」で規格されていた。

それが今回の改定を受け、「IEC61215-1」で太陽電池モジュール全体の試験要求、「IEC61215-2」で試験手順を示し、結晶シリコン系は16年3月の改訂からさらに特別要求として「IEC61215-1-1」で示すこととなった。その他の種類のモジュールの特別要求は、今後随時発行されていくことになる。

セミナーでは、新たに認定された試験要求、試験手順、結晶シリコン系の特別要求の合格基準についての解説や試験手順などを説明した。

産業技術総合研究所、福島再生可能エネルギー研究所、上席イノベーションコーディネーターの近藤道雄氏は、『太陽光発電の新展開―新しい市場を拓く太陽電池の標準化について』と題して特別講演を行った。

近藤氏は、参加者に対して、「市場のニーズに基づいて国際規格はどんどんつくられ、改定されている。特に日本企業は、国際規格の動向を逃さないようにしっかり見て、積極的に意見することをしてほしい」と呼びかけた。

ケミトックスの坂本取締役

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