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聖陽、売上10%増 今期40億円見込み

太陽光発電所のEPC(設計・調達・建設)を手がける聖陽(群馬県邑楽郡、栗原聖社長)の業績が堅調だ。2016年6月期の売上高は前期比10%増の40億円で推移する見込み。右肩上がりの成長が続いている。

07年設立の聖陽は、関東圏を中心に住宅用、産業用問わず太陽光発電システムの設置工事を行っている。産業用発電所を建設する際は、開発から手がけて完工後に売り渡す場合もあれば、自社で保有するケースもある。

創業当初、住宅用システムの施工が中心だったが、FIT制度の開始に際し出力10kW超の発電所の建設も始め、大幅な成長を遂げた。13年6月期に約24億円だった売上高は、14年6月期に32億円、昨期36億円と伸長し、今期はさらに10%の増収を見込む。来期も完工予定案件の受注金額がすでに25億円に達しているという。

栗原社長は「1年前、周囲は買取り価格が27円になれば誰も開発しないと話していたが、現在27円の発電所を求める事業者は少なくない」と近況を語り、こう続けた。

「当社は自社で開発から施工まで行うのでコストを抑えられる。土地代にもよるが、買取り価格が24円でも投資家には9%程度の利回りを提示できる。24円案件も積極的に開発していく」。

聖陽はソーラーフロンティアを中心にパナソニック、シャープなどの国内製システムのほか、カナディアン・ソーラーなどの海外製品も扱う。館林市の営業本部では昨年からソーラーフロンティアの専売店『プロショップ』を運営し、住宅市場への提案も強めている。

なお、ソーラーフロンティアの製品を扱う代理店のなかで、昨年は1年間における住宅へのシステム販売契約件数が5位、蓄電池の販売台数は2位だったという。

栗原聖社長

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