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ラスコジャパン、新型簡易基礎8月発売へ

素材変更で重量1/4以下に

8月発売予定の新製品。地帯力はそのまま、大幅な軽量化を実現した

太陽光発電所向けに簡易基礎の製販を手がけるラスコジャパン(兵庫県三木市、島谷学社長)が8月を目途に新製品を発売する。素材をコンクリートから鋳物に変え、重さを4分の1以下に抑えた。施工性を訴求して拡販する構えだ。

同社の独自基礎は、コンクリートの土台を通して地面にスチール製の杭を斜めに4本打ち込む仕様だ。「N値が2~3程度の軟弱地盤でも1tを超す引き抜き耐力がある」(開発部の中塚正明課長)。

8月に発売予定の新型基礎は、地耐力はそのままで、土台を軽量化した製品だ。約34㎏あったコンクリートの土台部分を、溶融亜鉛メッキ処理をした炭素鋼鋳鋼品に変更し、8㎏にまで軽量化した。「施工性が向上し、容易く搬出入可能になった」(中塚課長)。

また、地中に挿す4本の杭には、これまで直径42.7㎜幅の杭を使用していたが、新製品では48.6㎜幅の杭を採用した。杭の表面積が増し、引き抜きに対する摩擦抵抗力が上昇した結果、従来2m程度杭を地中に打ち込む必要があったが、新型基礎の場合1.5mで済む。杭は電動ハンマーで打ち込める。

中塚課長は「太陽光発電所の建設が比較的容易な平面地を活用する機会が減少し、今後は斜面地を利用する動きが活発化するだろう。当社の基礎は小型かつ高い耐久性を備えている。さらに重機の搬入が難しい土地に太陽光発電所を建設できるようになるし、撤去も容易に行える」と競争力に自信を見せる。

なお、新製品の価格は未定である。

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