中ジンコ、変換効率20.5%の多結晶セル量産へ
太陽光パネル中国大手のジンコソーラーは、2016年12月を目途にセル変換効率20.5%の多結晶太陽電池セルを量産すると発表した。同社の多結晶太陽電池セルの変換効率は、15年末に量産レベルで20.13%に達しており、約0.4ポイント上昇する。
同社は、ウエハの表面にナノレベルで凹凸構造を形成する特殊な表面加工のブラック・シリコン技術を採用し、光の反射を抑え、吸収率を高めた。日本では、ブラック・シリコン技術と、裏面の再結合をおさえるPERC技術を採用した製品を16年3月に販売している。
ジンコソーラーの銭晶副会長は、「研究室レベルでの変換効率の数字は、低コスト化、量産化において重要なデータではない。大切なのは量産レベルでの変換効率。3~5年以内に多結晶60セル330Wの量産を実現することによって出力は22~30%アップする」と語った。