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アズマ、福岡・八女で電力小売り開始

太陽光の地産地消へ

太陽光発電所の建設を手掛けるアズマ(福岡県八女市、中島一嘉社長)は、今夏にも福岡県八女市で電力の小売りを始める。八女市内の太陽光発電所で発電した電力を活用する。再生可能エネルギーで市内の電力自給率100%を目指す。

同社は2月29日、経済産業省へ小売電気事業者の申請書を提出し、4月1日に登録を終えた。計画では、八女市内の自社の太陽光発電所、計3MWで発電した電力を市内の500世帯に供給する。安定供給に備えて、電力卸売市場から500kWほど電力を調達するが、中島社長は、「太陽光電力で賄えない部分は、できるだけ地熱発電やバイオマス発電を活用していく」という。

同社はこれまで、八女市内にエリアを絞って太陽光発電所を建設してきた。今後稼動予定の案件も含めると、市内には20MW規模の太陽光発電所が稼働するため、これらの電力を発電事業者から買い取って、市内の需要家に供給する。

中島社長は、「10年以内に八女市の全2万2000世帯の電力をすべて再エネで賄える体制を築きたい。実現すれば、CO2は削減され、電気代は安くなり、雇用が生まれ、地域が活性化する。行政をはじめ協力いただける企業・団体と進めていきたい」と構想を語った。

中島一嘉社長

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