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三井不動産リアルティ、コインパーキングに蓄電池つき太陽光システム導入

武蔵浦和駅前の駐車場に設置されたシステム

不動産、駐車場管理・運営を行う三井不動産リアルティ(東京都千代田区、山代裕彦社長)が、コインパーキングでの太陽光発電システムの導入を進めている。今年3月には、埼玉県さいたま市で電気自動車用充電器と、蓄電池を搭載した太陽光発電システムの運用を開始した。

同社は、2011年から自社で管理・運営するコインパーキングに太陽光発電システムを導入している。現在、全国9ヵ所で出力1.6~3.2kW規模のシステム運営をしている。本格的に導入を進めたのは、15年9月からで、これまで岡山市や横浜市、名古屋市に導入した。蓄電池とEV充電器を導入した自立運転型のシステムモデルは、さいたま市が初めてとなる。

出力3.2kWの太陽光発電と14kWhの蓄電池、AC100VとAC200VのEV用充電器2基、太陽光システム搭載の街路灯1基を導入した。パワーコンディショナはオムロン、蓄電池は京セラ、パネルは長州産業製を採用した。

通常時は商用電源と太陽光発電システムの電源を併用し、蓄電池に電気を貯める。災害などで停電になった場合は、街路灯、100VのEV充電器、駐車場精算機の電源を蓄電池と太陽光発電で補う。駐車台数は39台、EVの充電は常時無料で提供する。

設備導入費用は1400万円で、そのうち700万円はさいたま市の補助金を活用した。リパーク事業本部事業企画グループの都筑健太郎副主任は、「課題はコスト面。導入費用はまだ下げられる余地がある。コストが下がれば積極的に導入を進めたい」と話した。今年度は、5ヵ所の導入を目標としている。

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