大木無線、自社発電所8.6MW計画
太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける大木無線電気(千葉県船橋市、大木武士社長)は2017年5月期を目途に自社の太陽光発電所を8.6MW運開する計画だ。発電所運営を通じて製品や設計ノウハウを蓄積する。
昨年8月に千葉県八街市で0.9MWの発電所を竣工し、現在までに8件、計3.5MWの発電所を保有している。
今後茨城県水戸市で0.8MWの発電所を2基、大分県豊後大野市で3.5MWの案件を稼働する予定だ。
大木武士社長は「自社発電所を、パネルやPCSの性能を確認し、効率のよい設計の仕方を知るための実験場として使用する」と話す。
同社はサイト内で多様なメーカーの製品を同列に並べたり、同じメーカーのパネルを、角度や設置する方角を変えた架台に乗せたりして発電量を比較する。
「ユーザーに製品を提供するためには、まず自分たちでシステムの性能を確認する必要がある。さらにその土地ごとに、発電量が最大になる有効な設置の仕方を知る必要がある」(大木社長)との考えからだ。自社発電所で蓄えたノウハウをEPC事業へと活かしている。