小澤メンテ、メンテナンス事業好調
3ヵ月で前年超えの11MW受注
太陽光発電設備の保守・点検を行う小澤メンテナンス(愛知県東海市、小澤隆博社長)のメンテナンス事業が好調だ。2015年(1~12月)の受注量は10MWだったが、16年は3ヵ月ですでに11MWに達している。
同社の事業は、太陽光発電所の建設と保守・点検、パネル洗浄で、「電気点検からパネル洗浄まで一貫してできる点を強み」(小澤隆博社長)に、関東圏を中心に事業を展開している。
主力のメンテナンス事業について、小澤社長は「パネルの洗い方にはこだわりがある。設置環境によって汚れの種類は様々で、独自のやり方を構築している」と語った。パネル洗浄には、自社で開発した洗剤と、欧州メーカーと開発した回転ブラシの高圧洗浄機を使用している。
15年6月には、ドローンでのホットスポットの点検も開始した。ドローンはサイトテック、赤外線カメラは日本アビオニクス製を使用している。「メンテナンスコストを下げるためにも自動化は必須。洗浄でもロボットの導入を検討している」(同)。
同社は1989年に設立し、愛知県で車の部品点検・洗浄、ビルメンテナンス事業を行っていたが、08年、洗浄技術を活かして太陽光事業に参入。関東営業所を設け、12年には、一次下請けで太陽光発電所の建設事業を開始した。13年には、電気点検もスタートし、メンテナンス業務を拡大した。
14年に2MWだった受注量を、15年には10MWへ伸ばした。15年8月期の売上高は3億2000万円、16年は3億円規模で推移する見込みだ。