多摩川HD、太陽光発電所12MW分譲
太陽光発電事業を行う多摩川ホールディングス(東京都港区、桝沢徹社長)は2016年3月期に、出力12MW分の太陽光発電所を分譲した。うち約5MWは低圧案件で約100区画売却したという。
多摩川エナジーの野口靖彦社長は、「建設中の案件を含めると来期中に15MWになる。来期は10MW以上の大型案件の開発を柱に据える。キャッシュフローの安定化を視野に、分譲のみならず、自社での売電事業も積積極的に行う」と語った。
現在、分譲用には2MWを3件開発中で、自社売電事業では、30MWの建設を見込んでいる。
同社はベトナムでの事業展開も視野に入れている。ベトナム国内で不動産事業を行うヒムラム社とともに、ハノイ東部の再開発用地に太陽光発電所を建設する計画を進めている。
野口社長は、「ヒムラム社が開発を手掛ける1000haのうち100haに、80MW程度の太陽光発電所を開発できる予定。15年10月、グループの多摩川電子もハノイの近くに工場を設立した。ビジネスをベトナムで拡大するうえで、太陽光が足掛かりになれば」と話す。
16年3月期の売上高は前期比38.9%増の70億7700万円で推移する見込み。太陽光発電事業の売上が半分以上を占める。