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野原産業、O&M事業本格化

写真台帳システムで点検作業をチェック

建築施工の野原産業(東京都新宿区、野原数生社長)は2月から、産業用太陽光発電所のO&M(管理・保守)事業を本格的に開始する。子会社のアーク野原のノウハウを活かし、年内に1GWの受注を目指す。

野原産業事業開発部エキスパートの増田幹弘氏は、「現場から、第三者の立場で公正な点検をしてほしいという要望が増えてきた」と参入経緯を話す。

同社は、単線結線図を用いた簡易点検や、一級建築士による架台や基礎の強度計算、地質調査をパッケージにしたフルスペック点検を提案する。定期点検では点検項目のレベルに応じた4種類のO&Mメニューを揃えた。

点検項目は発電所の種類によってカスタマイズでき、20年間の長期的な定期点検サービスも実施する。電気・土木・造園など全国のパートナー企業150社が現場で対応する。

また同社は、保守業者の点検作業をチェックできる写真台帳システムを開発した。作業者は点検箇所を写真で記録し、測定器で計った数値とともに20年間データを保存する仕組みである。

増田氏は、「O&M事業者を管理することで品質を〝見える化〟する。点検後の報告書作成やデータの蓄積は、発電所の価値判断の材料になる。発電所の価値を高めるツールとして使ってもらいたい」と話す。

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