いちごECOエナジー、売上2.7倍増
メガソーラー開発106MWに
太陽光発電のIPP(独立系発電)事業を手掛けるいちごECOエナジー(東京都千代田区、五島英一郎社長)は、2016年2月期の売上高が前期比2.7倍の16.4億円で推移する見込みだ。1月末時点で稼働した発電所が24件、計42MWに達し、売電収入が大幅に増えた。
同社は12年からIPP事業を開始し、1基あたり2MW前後の発電所を全国で開発してきた。運転開始済みのものと開発予定の事業を合わせると計31件、106MWとなる。
同社の五島英一郎社長は、「今年も約20MWの発電所を稼働させる計画で、今後も引き続き、開発していく」と意欲的だ。
同社が見据えるのは20年後。五島社長は、「発電所は20年の売電を終えた後、売却するつもり。そのために長期安定的に稼働する発電所の運営に力を注ぐ。メンテナンスしやすい形で運営し、30年、40年耐え得るシステムにする」という。
運営する全ての発電所は、統合して管理するシステムを導入し、EPCは基本4社で運営する。架台などの基礎部分は社内の専任技術者が、再度強度解析をするという。
「大事なのは、予知、予防、速やかな復旧。監視システムは3年前に2社から選んで共同開発したものを使っている。24件の発電所が1つの画面で全部わかり、異常はメールで発報する」。
今後は、太陽光発電に軸足を据えながらも、風力発電の開発事業も順次行っていく考えだ。