ユニバーサルエコロジー、今期売上1.3倍
太陽光発電の設計・施工を手掛けるユニバーサルエコロジー(愛知県名古屋市、石田友則社長)は16年3月期の売上高が前期比1.3倍の50億円で推移する見込みだ。産業用メガソーラーの受注が増え、売上を押し上げた。
同社が今期手掛けた案件の8割は40円、36円の高圧案件だった。コスト低減に力を入れ、受注を獲得した模様で、石田友則社長は、「求められる市場価格に応えるため、建設コストの削減に力を入れた。商材の仕入れから設計まですべての項目でコスト削減を惜しまなかった」と振り返る。
住宅用では、16年4月にカーポート搭載用の太陽光発電システム『SOWEL』の発売を予定している。製品のラインナップはパネルに応じて3種類用意した。「複数のメーカーの商品を組み合わせて、松竹梅でパッケージを揃えた」(石田社長)とし、パナソニックの単結晶パネルとソーラーフロンティアのCISパネル、そしてジンコソーラーの多結晶パネルの3種類に、それぞれPCS(パワーコンディショナ)とケーブル、架台、自然災害などの保証を付けたパッケージを販売する。
オプション対応で出力制御機能や遠隔監視システムを取り入れ、ハウスメーカーや工務店にも販路を広げる。石田社長は、「カーポートの目先にあるのはオフグリッドシステム。屋根に取り付けた既存の3kW程度の電力ではオール電化など、電力使用の多い家では十分に賄えない。常に先を見据えた事業を展開していく」と話した。
事業全体の来期目標については、「特高案件にも着手してノウハウを高める。売上は今年度と同程度にしたい」と語った。