Inside News

デルタ電子、兵庫・赤穂でPCS分散設置

4MW稼動

(上)赤穂エナジーパークの外観 (下)地形をできるだけ変えずに設計・施工している

台・デルタ電子(日本法人・東京都港区、柯進興代表取締役)は1月12日、兵庫県赤穂市で出力4MWのメガソーラーを竣工させた。合計185台のPCSを分散で設置。今年中には数百kWhクラスの蓄電池を導入し、電力自由化も見据えた実証試験を行う計画だ。

同発電所には、自社製の出力50kWのPCSを10台、同20kWを175台配置した。

中小型機の分散設置は、大型機に比べて、万一の機器の異常時にリスクを分散できるほか、PCS専用の建屋や空調設備が不要になるなどのメリットがあるといわれている。

同発電所は、兵庫県赤穂市西有年の約6万4000㎡の土地を活用して建設された。傾斜地も多いが、「できる限り土地の形状を変えないように設計した」(デルタ電子大阪営業所の宮崎偉生所長)。

同発電所には、台・ネオソーラーパワーの出力265Wの多結晶パネルを1万7256枚使用した。年間予想発電量は一般家庭930世帯分の電力使用量に相当する約490万kWhを見込んでいる。EPC(設計・調達・建設)は松村組が担当した。

1月15日に開所式を開催し、各社関係者を招いた。デルタ電子の柯進興日本法人社長は、「かねてより提案してきた分散型太陽光発電システムは、起伏に富んだ日本の地形において、自然の環境を生かしつつ高い発電効率が実現できる最適なソリューションと考えている。本事業を皮切りに分散システムの導入を通じて更なる再生可能エネルギーの普及と地球環境保全、省エネルギー社会の促進に貢献していきたい」と語った。

今年中には蓄電池を導入し、電力自由化を見据えた実証試験なども行う予定だ。

パネルの裏に取り付けられたPCS。できるだけ地形を変えずに設置した

Inside News を読む

一覧を見る