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サンリッチジャパン、営農型太陽光設備

今夏販売へ

両面ガラスモジュール(イメージ)

太陽光パネルメーカーのサンリッチジャパン(新潟県新潟市、石倉茂雄社長)は今夏を目途に、営農型太陽光システムを発売する。自社ブランドの両面ガラスモジュールを搭載するなど、農業に比重を置いた設計を施した。間もなく3ヵ所以上の農地で実証試験を開始する。

同社は、新潟県に本社を構える住宅メーカー、アサヒアレックスホールディングスグループの太陽光事業を担う子会社として、2014年6月に設立。富士フイルム製のバックシートを使用するなど、日本製品にこだわった自社ブランドの多結晶パネルを扱う。15年から代理店展開を開始した。

太陽光パネルメーカーとして後発の同社は、パネルの販売のみで業績を上げるのは厳しいと判断。そこで営農型システムに着目したという。

環境事業部の西山敦係長は、「代理店展開を強化する上で、様々な企画商品がある方がいい。営農型システムはその第一弾。発電量よりも農業をメインに考え、設計した」と話す。

同社のシステムは、5.5×6mの区画を基本単位とする。この広さは10坪にあたるため、土地を1反や1畝として数える農家への提案がしやすいという。さらに、使用する両面ガラスモジュールにも工夫をこらす。セルの枚数を減らし、すき間を設けることで、農作物を育てるのに十分な採光を得られるようにした。太陽光パネルや架台の配置なども含め、特許出願中だ。

また、販売開始に向けて、50kW~1MW規模の農地で実証試験も開始する。「実証試験は3ヵ所以上を予定しており、稲作で行う。数値化が完了次第、合わせて提案を行っていきたい」(西山係長)。

同社は、営農型システムを、架台の高さが3.5mの『サンシェアファーム』と、2.4mの家庭菜園向け『サンシェアガーデン』の2種類用意する。

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