ジンコソーラー
2016年、創業10周年
世界No.2のモジュールメーカーへ
2016年に創業10周年を迎えるジンコソーラー。15年の世界出荷予測は4.5GW、日本向けは300MWになる見込みだ。次なるビジョンを銭晶副会長が語った。
15年のグローバル出荷量は4.5GWを予想しており、特にアメリカ、新興国、アジア・太平洋地域が急速に増加しています。昨年5月には、第3の海外拠点となるマレーシア工場が稼働しました。マレーシアは、我々がグローバルで生産拠点を構築していく表明でもあります。
16年に、我々は創業から10周年を迎えます。この10年間でジンコソーラーは世界第2位のモジュールメーカーへと成長しました。新製品の開発にも取り組み、60セル多結晶モジュールの最大出力は334.5Wとなり、15年末には発電効率(平均)が20.13%に達した多結晶モジュールの量産にも着手しています。
16年も技術開発を進め、グローバルで最適な生産を実現し、販売エリアを拡大するうえでも、販売代理店経由での販売を重視していきます。
世界最大のマーケットとなった中国は、16年も依然、好調に推移するでしょう。特に環境保護に対する意識は向上しており、昨年12月のCOP21(気候変動枠組み条約第21回締約国会議)で採択されたCO2の削減目標を実現するために、中国政府は再生可能エネルギーへの投資を増加させると予想されています。
しかし、住宅用太陽光発電に代表される自家消費型マーケットの拡大が、世界的な潮流になるとも考えています。そのため、代理店による販売チャネルの構築が必要です。
日本でも、ハウスメーカーや代理店との関係を強化し、新築・既築いずれの住宅マーケットを開拓していきます。16年の販売目標は50MWですが、住宅向けを取り込むことで、16年の日本向け出荷量は350MWになると予測しています。