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中・航天機電、両面発電モジュール年産100MW増強

中国国有モジュールメーカーの上海航天機電はこのほど、両面発電型のN型単結晶モジュールの製販を強化する意向を示した。両面発電型の年産能力を年内に100MW増強し、日本の農業分野で拡販する狙いだ。

同社は昨年、日本向けにモジュールを140MW輸出したが、今年はOEM(他社ブランドでの生産)提携先の業績悪化や、建設遅延の影響を受け、10月末時点で60MWと振るわなかった。

日本では今年2月に両面発電型を発売し、これまで農業向けに8MW販売した。同社の両面発電型は、72セル搭載の出力340Wタイプで、変換効率は17.5%。地面からの反射光や散乱光を利用して発電量を増やすことができる。

両面発電型は今後、農業分野で需要が伸びると想定し、中国工場の増設を決めたという。

李纓支社長は、「日本の市場は変化している。我々は今後単結晶モジュールの生産を増強し、とくに農業向けの両面発電型に力を入れていく。ゆくゆくは日本で自社製品の販路を拡大したい」と語る。

同社の15年の出荷量は、中国国内向けが牽引し、前年比10%増の900MWに達する見通し。年内にもモジュールの年産能力を800MWから1GWへ増強する。

李纓支社長

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