ストライクポイント、現場で使える保守・点検アプリ開発
再エネコンサルのストライクポイント(東京都港区、小田孝良社長)は今年9月、産業用太陽光発電所の現場用保守・点検アプリを発売した。10月末には50kW未満の低圧発電所向けの簡易版を開発、O&M(保守・管理)ツールとして拡販していく。
今回のアプリは、太陽光発電所の保守・点検作業を支援するもの。太陽光発電所の保守・点検に関するチェック項目が盛り込まれており、タブレット端末で結果を記録できる。「様々な団体や協会が推奨する点検項目」(小田孝良社長)を取り入れ、チェック項目は、大項目が28項目、中項目は200項目を超える。
点検方法は、定期点検、精密点検、緊急点検の3種類を用意。チェック項目を追加・削除することによってカスタマイズも可能だ。写真保存機能や描写機能も搭載、具体的な保守・点検記録を残せる。点検結果を基に報告書を作成し、インターネットを介して即座に報告できる。
同社は、発電所の区分ごとに専用アプリを販売。低圧、高圧、特高向けの3種類をラインナップしている。代理店を通じたライセンス販売となっており、1ライセンスあたりの発電所の最大登録数は5ヶ所。5人まで同時ログイン可能で、複数のデータを結合させるマージ機能も搭載している。
10月末には、低圧発電所向けの簡易版を発売した。基本的な仕組みは同じだが、1ライセンスの登録数は1ヶ所のみ、点検項目の追加・削除や写真保存枚数に制限を設けるなど、機能を限定。その分、価格を抑えた。簡易版の販売については、アイアンドシー・クルーズと独占販売契約を結んでいる。
今後は測定機器や遠隔監視システムなどとの連携を検討している。まずは綜合警備保障(ALSOK)の提供する監視カメラ映像の取り込みに対応する予定だ。
9月に発売した保守・点検アプリの名称は『PVNAVI』。10月発売の簡易版は『PVNAVI Lite』である。