第一実業、伊技術でO&M本格化
30MW受注へ
機械商社の第一実業(東京都千代田区、山片康司社長)は、伊企業らと立ち上げた子会社を通じてO&Mを本格化させている。これまでの契約量は約2.5MW。16年3月までに30MWの新規受注の獲得を目指す。
同社は14年10月、伊O&M大手のインフラストゥルトゥーレ社らとO&M会社、第一実業ソーラーソリューション(SS)を設立。インフラ社からの技術供与をもとに、第一実業の2ヵ所、計2.5MWのメガソーラーにおいてO&Mを開始、今後インフラ社の日本での関連会社が開発するメガソーラーなどでも事業を展開していく計画だ。
第一実業SSは、約1年にわたって、遠隔監視や定期点検のほか、予備品の管理やパフォーマンス保証など独自のサービスを確立。このほど満を持して本格提案に乗り出した。16年3月末までに新たに30MWほどの契約獲得を目指している。
第一実業プラント・エネルギー事業本部石油プラント部東京グループの松田陽一主事は、「我々の発電所は稼働して2年半だが、すでにパネルの割れや剥離のほか、雷によるPCSの故障などのトラブルが発生した。今後市場では様々な問題が起こるはず」とし、「イタリアで数百MWのO&M実績を持つインフラ社の技術を参考に事業を展開していく」と意欲的だ。
なお、第一実業SSの資本金は1500万円。出資比率は第一実業51%、インフラ社29%、残りは日本の別会社が出資している。