ソーラーエッジ、日本向けPCS発売
オプティマイザとセットで価格競争力も
太陽光オプティマイザメーカーのソーラーエッジ(イスラエル)は2015年第4四半期(10~12月)より日本市場向けのPCS(パワーコンディショナ)を発売する。パネル単位で出力を制御するオプティマイザと組み合わせたシステムとして供給していく。
同社が新たに発売したPCSは、三相25kWタイプと同33.3kWタイプ。最大変換効率98.5%、防水・防塵保護等級IP65の屋内外兼用機種である。製品保証期間は12年。オプションで最大25年まで延長可能だ。
最大の特徴は、オプティマイザとセットで使用できること。パネル単位で最適な出力制御を行うオプティマイザが昇圧・降圧機能を持つため、PCSに搭載しているのは、DC/AC変換と系統連系保護機能のみ。コスト低減のほか、小型化を実現、PCSのサイズは、高さ540㎜×幅315㎜、奥行260㎜だ。
マーケティング・製品戦略担当のリオール・ハンデルスマン副社長は、「海外では10年から組み合わせたシステムを拡販してきた。発電量や安全性が向上するだけでなく、パネル単位の遠隔監視もできる。さらにPCSと組み合わせることで、競争力あるシステムコストを実現できる」とし、「20年の長期保証も含めたコストで考えたとき、従来型に比べて決して高くない」と自信を見せる。
また、オプティマイザと組み合わせた同社システムは、ストリング電圧を固定する。パネル電圧の制約を受けないため、接続枚数の異なるストリング構成も可能。パネル出力などにもよるが、1ストリングに最大60枚接続することもできる。現場に合わせた設計を行えるシステムだ。
「我々のシステムは、理想的な設置環境であれば、プラス2%の発電量が期待できる。もし部分影やパネル間の経年劣化の違いなどが発生するならば、発電量をより多く獲得できるはずだ」(ハンデルスマン副社長)。
なお同社は、今年2月に日本法人であるソーラーエッジテクノロジージャパンを設立。7月には、業務拡大に伴い、事務所を移転した。詳細は次の通り。
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