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もりや産業、パネル梱包材発売

初年度3MWへ

同社のパネル梱包材

包装資材販売のもりや産業(大阪市城東区、菅野勝社長)は、太陽光パネルを保護する紙製梱包材の販売を本格化した。今年6月に初出荷し、発売初年度は出力換算で3MWを超える模様だ。

同社は、紙製の輸送容器やパレットの設計事業の一環で、昨年太陽光パネルを保護する梱包材の製造に参入した。製造装置をフィンランドから輸入して協力会社に設置。メーカーによって異なるパネルの外形寸法に合わせて梱包材を製品化し、今年6月からパネルメーカーや梱包業者に納入している。

現在の出荷量は月間1000セット、パネルの出力換算で250kW程度だ。これを市場開発部の内藤森係長は、「早期に月1万セットまで伸ばしたい」と意気込む。

同社のパネル梱包材は、段ボールトレイのついた天板と天板を支える桁材、さらにパネルの四隅を保護して輸送中の摩擦を防ぐコーナーパッドと、角あて材からなる。

天板の素材は段ボールと同じだが、紙を蜂の巣状のハニカム構造にすることで強度を高めた。天板を支えるのはパルランという紙管入りの桁材だ。桁材1本につき、1個400㎏の圧縮強度を持つ紙管を9個使用する。パネル梱包材には桁材を3本使うため、圧縮強度は10tを超える。

コーナーパッドは、テープを必要とせずパネルにぴったりはまるよう設計。角あて材は、紙を押しつぶして「木と同程度の強度を備える」(営業企画部の平野聡一課長)。

内藤係長は「太陽光パネルの梱包材は木製パレットを使う場合が多いが、木製には釘が打ち込んであり、産業廃棄物として処理する必要がある。当社の紙製パレットは古紙回収業者に渡せばよい。コストも木製に比べて10%以上安い」と特長を語る。

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