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アキュラホーム、賃貸併用の太陽光住宅発売

ダブル収入で負担減

木造注文住宅『太陽光を活かす家W』

注文住宅のアキュラホーム(東京都新宿区、宮沢俊哉社長)は今年9月、太陽光発電を標準搭載した賃貸併用タイプの木造注文住宅を発売した。賃貸と売電のダブル収入で住宅ローンの負担を軽減する。太陽光搭載住宅の新たな形だ。

同社が新たに開発した木造注文住宅『太陽を活かす家W』は、10kW以上の太陽光発電を導入し、全量売電を行うだけでなく、住居スペースを二分化できる賃貸併用住宅でもある。つまり売電収入と家賃収入を同時に得ることができる仕様なのだ。太陽光パネルは国内外2~3社から選択できるという。

商品開発部商品開発課の塚谷誠課長は、「いま賃貸併用のニーズが高まっており、それに太陽光を組み合わせた。賃貸併用を始める時期はそれぞれとして、今のうちから将来を見据えて仕様を施しておく住宅。太陽光を搭載することで、経済性がアップするうえ、環境にも貢献できる」と話す。

同社は2003年頃から太陽光発電搭載住宅の販売を開始。全国工務店ネットワークを活用しながら拡販してきた。

14年7月には、FITによる売電メリットを打ち出した注文住宅『太陽を活かす家』を商品化。従来型の『余剰買取プラン』のほか、10kW超を載せる『全量買取プラン』、アキュラホームが負担する形で太陽光を設置する『太陽光共同事業プラン』や『屋根貸し事業プラン』も揃えるなど、ユーザーへの多様な選択肢を用意した。

その後も、主に季節ごとに新たな太陽光搭載住宅を発表。12月に中国の太陽電池大手ジンコソーラーが、約1MWのモジュールを供給した大阪の水上メガソーラーが完成した。水上への設置は、モジュールへの冷却効果があり、表面温度の上昇を抑えることでより高い発電量が望めるが、その一方、気密性や耐湿は、屋根一体型パネル採用の注文住宅を登場させた。「イニシャルコストや屋根の勾配、住宅の向きなどを独自に試算し、最もコストメリットのある形を目指した。まだ完成形ではなく、意匠性も含めて、日々改善している状況だ」(塚谷課長)。

なお、『太陽を活かす家W』の販売期間は、9月18日から12月23日まで。

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