アワーバンク、〝非FIT〟電力買取りへ
福岡県のベンチャー企業、アワーバンク(福岡県久留米市、南坊博司社長)はこのほど〝非FIT〟の再生可能エネルギー電力を買取る考えを示した。今後小売電気事業者の登録申請を行い、2021年秋を目途に営業活動を本格化する構えだ。
同社は再エネ電力の買取りに乗り出すべく、20年6月に創業した。詳細は明かさなかったが、現状非FITの再エネ電力をkWhあたり7~9円程度で、20年間全量買取ることを想定している。
同社の堀内重夫取締役は、「すでに再エネ電力を購入したいという引き合いは多くある」と話す。
非FITの再エネ電力を買取るためには、出力が変動する再エネの発電量と需要量を予測したうえで計画通りに電力を供給しなければならない。同社では、九州電力と電源開発を経て九州大学の教授を務めた原田達朗取締役が中心となり、発電予測や需給調整を行うアプリケーションの開発を進めている。