東ガス、英オクトパスエナジーと提携
全国で様々な電力料金プラン提供へ
東京ガス(内田高史社長)は2020年12月、電力小売り会社の英オクトパスエナジーと提携したと発表した。21年2月に合弁会社を設立し、沖縄を除く全国で低圧需要家に電力小売りを展開していく。再生可能エネルギー比率の高いものなど多様な電力料金プランを提供し、数百万件の顧客獲得を目指す。
東京ガスは電力小売り事業で、これまで東京電力管内で250万件以上の顧客を抱えているが、さらなる事業拡大に向けオクトパスエナジーと提携した。東京ガス価値創造部サービスイノベーショングループの有沢洋平グループマネージャーは、「オクトパスエナジーには何百に及ぶ豊富な電力料金プランを作成でき、かつ顧客維持管理コストを安くできる技術がある」という。
オクトパスエナジーは英国で15年の設立後、4年間で180万件超の顧客を獲得したという。再エネ100%プランや電力卸市場連動プランなど様々な電力料金プランを用意し、「毎月のように顧客へ最適なプランを提案することで顧客の満足度を高めてきた」(有沢マネージャー)。
東京ガスはオクトパスエナジーの技術を活用し、再エネ比率の高いプランのほか、定額制やEV(電気自動車)所有者向けなど様々な電力料金プランを用意していく。東ガスが70%、オクトパスエナジーが30%出資する合弁会社を通じて、21年秋以降、全国の低圧需要家向けに提案を始める方針だ。
東京ガスは1月に欧州のエネルギー関連事業へ出資する『東京ガスユナイテッドキングダム』を設立し、オクトパスエナジーへ200億円を出資する。