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スワロー工業、段葺屋根向け新製品 今秋発売へ

段差16㎜まで対応

新製品の段葺後付金具、11〜16㎜まで段差対応

太陽光取付金具を製版するスワロー工業(新潟県燕市、原田雅史社長)は今秋、段葺屋根向け太陽光取付金具の新製品を発売する。従来品は12㎜以下のハゼ段差に対応したものだったが、新製品は11㎜以上16㎜以下対応とした。産業用の需要が落ち込む中、住宅向け製品を充実させる。

金属屋根向け製品の販売に特化する同社は、横葺(段葺含む)から立平、瓦棒、重ね式折板、ハゼ式折板、勘合折板屋根までほぼ全金属屋根に対応できる製品を取り揃えている。

しかし、「ひと口に横葺といっても、高さや形状は様々。顧客からの要望もあり、対応できる屋根を増やすべく新製品を開発した」(原田雅史社長)。

新製品は従来品と同様、後付製品だ。既に製造を開始しており、今秋の販売開始を計画している。

さらに同社は同時期に従来品より価格を2割ほど低減させた重ね式折板屋根向けの改良品を発売する予定だ。従来品よりもコンパクトにし、14%軽量化した。不陸調整金具など従来は標準装備していたものをオプションとすることで、コスト低減を実現。主にガレージや小・中規模の金属屋根向け製品で、「価格要求が厳しくなっており、従来品も順次、改良品に移行していく」(原田社長)。

また、同社は、太陽光パネル向けの雪止め金具を開発、モニター設置の募集を開始している。原田社長は「金具やパネルの厚み分、通常の製品よりは少し大きくなるが、反響は上々」とし、「年内を目途に発売できるように展開していく」と語った。

同社は、今年の太陽光向け製品の出荷量を前年20%減と予想する。原田社長は「5月以降急激に受注が減った。住宅用は前年と同水準だが、産業用が落ち込んでいる」としつつも、「蓄電池が安価になり、自家消費の動きが活発になれば、太陽光市場にももう一波くるはず。住宅用をメインに据えながら太陽光事業を継続していく」と展望を語った。

原田雅史社長

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