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ゴールデンリーフワークス、大規模発電所向けパネル洗浄サービス30MW受注

洗浄ブラシを搭載した重機

太陽光発電のO&M(管理・保守)を行うゴールデンリーフワークス(東京都江東区、溝渕英明社長)は、8月から野立てのメガソーラー向けに重機を使用したパネル洗浄サービスを始めた。9月末までに契約数は30MWを超えている。

太陽光パネルの表面に付着した汚れは発電量の低下を招くが、MW規模になると、洗浄作業にはコストと時間がかかる。

ゴールデンリーフワークスは、「重機の使用により、大規模な発電所のパネルを短時間で清掃できる」(溝渕英明社長)サービスの提供を8月より開始。価格は1MWあたり50万円程度だ。

洗浄の仕方は、重機の先端に取り付けたブラシを、水を流しながら油圧モータで回転させ、パネル表面の汚れを洗い流すというもの。水が乾いたあと残留物がパネル表面に付着しないよう、同社は純水を使う。

洗浄の際には重機の後ろにあるパレットフォークをボルトで排土板に固定し、容積1tのタンクを積む。「1MW洗浄するために必要な水量は3~4t。所要時間は朝8時から午後5時までだ」(溝渕社長)。

先端のブラシは、ガソリンスタンドの洗浄ブラシと同様の軟質のスポンジである。「パネルを傷つけにくく、水を吸いにくいから洗浄に最適だ」(溝渕社長)。ブラシは重機のアタッチメントを製造する伊ユー・エム社製。昨年12月、同社はアジア圏内を統括する形で代理店契約を結んだ。

ゴールデンリーフワークスはブラシの長さが4mの重機と、2mのタイプを1台ずつ保有している。4mのブラシの重量は約600㎏。先端のブラシが重いほどそれを支える重機も大型になる。

課題は重機が通るためにアレイ間の距離を確保すること。4m機が通るためにはアレイ同士の間隔を3m、2m機であれば2mあける必要がある。溝渕社長は「アレイ間の幅は狭いけれども、洗浄サービスを受けたいという依頼は非常に多い」と話す。

そこで同社はユー・エム社とともにブラシの部材を鉄製からアルミ製に変更する計画を立てている。溝渕社長は「ブラシ部が鉄に比べて軽いアルミであれば、重機も小さなサイズで済み、間隔が狭くても通れるようになる。ハニカム構造を採用すれば、アルミでも鉄と同等の強度を保たせることが可能だ」と語る。

同社は今年8月より北海道旭川市にある700kWの太陽光発電所で実証試験を始めた。パネル洗浄によって約10%、発電量の上昇が認められたという。

溝渕社長は「引き合いは多く、2台の重機ではさばききれない。半年以内に5台重機を取り寄せる予定だ。日本には15~20台は投入したい」と話した。

なお清掃サービスはメガ未満の発電所にも対応している。

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