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ダイドーハント、住宅用太陽光金具新製品3種発売

8月発売のアンカー金具

建築金物製造のダイドーハント(大阪府吹田市、肌勢勝彦社長)は今夏、太陽光パネルを住宅屋根に取り付ける専用金具を3種発売した。瓦屋根用のアンカー金具と、金属屋根用の立平葺掴み金具と横葺掴み金具だ。品揃えを増やして提案を強めていく。

アンカー金具は、垂木に固定したアンカーボルトとラックを瓦越しに直接ジョイントさせる工法で使う。強度が得られ、「瓦を選ばないのが特長」(ソーラー・エコ事業部の髙橋寛之主任)だが、瓦に穴を開けるため雨漏り対策がポイント。同社は支持瓦と支持金具に加え、アンカー金具も取り揃え、瓦屋根用の製品を充実させた。

一方、立平葺掴み金具と横葺掴み金具は、ともに屋根に穴を開けずに据え付けられる。

立平葺掴み金具は、金属屋根の勘合部に金具を置き、側面と上部のボルトをトルクレンチで締めて固定するシンプルなつくり。同社は勘合部を掴む部分の材質に高耐食溶融めっき鋼板(ZAM)を、外枠の台座には興和工業所のSG(溶融亜鉛合金)めっきを使った。

髙橋氏は「SGめっきは、耐食性にすぐれ、小口のさびも発生しない」とし、「アルミやZAMを採用するメーカー多いが、どうしても高額になる。当社はハイスペック、高耐食で、安く提供できればと、台座部にはSGめっきを選んだ」と述べる。

横葺掴み金具は「高級品の位置づけ。強度を高めた製品だ」(髙橋氏)。屋根材の境目に金具を差し込み、挟んだ屋根を押さえつけるように上部ナットをトルクレンチで絞める。「屋根材を優しく掴み、表面にキズをつけない」(髙橋氏)。掴めるハゼの高さが異なる2つの掴み金具と、長さの違うラック金具2つにより4パターンの組み合わせが可能。多様な形状のハゼ、働き幅に対応できるとしている。

新製品3種は積雪地でも使用できるよう耐久性を高めている。

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