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日本管材センター、水上太陽光フロートシステム 初年度4MW出荷へ

サンライズと共同開発した水上フロートシステム

配管材商社の日本管材センター(東京都中央区、関根唯夫社長)は、今年7月より水上太陽光発電用のフロートシステムの取り扱いを始めた。発売初年度は同システムを4MW出荷する目標を掲げている。

同社は台湾の生け簀製造『サンライズE&Tコーポレーション』と共同でフロートシステムを開発。サンライズが基本設計を担当し、両社が細部について検討を重ね、7月に製品化した。

第五営業統括部海外部の浅見信一課長は、新製品発売の経緯についてこう語る。

「2013年の6月頃、日本で太陽光発電が流行っていたこともあって、生け簀を水上太陽光用のフロートとして利用できないかという話が持ち上がった。サンライズの生け簀は世界中の洋上に浮かび、15年前の発売以来一度も壊れたことがない。その実績を訴求し、日本の事業者に販売していこうと話が進んだ」。

フロートシステムはまっすぐに伸びるパイプと、パイプ同士をつなぐL字やT字型の継手パイプ、パイプと架台をつなぐブラケットからなる。サンライズはいずれも自社で製造し、品質管理を行う。

新製品は「どの架台メーカーの製品にも対応可能」(浅見課長)。パネル間に足場をつくるなど、メンテナンスにも配慮している。

パイプの外径は22.5㎝。材質は高密度ポリエチレン『PE100』だ。浅見課長は「耐久性には非常に自信がある」と胸を張る。設置の際にはパネルや架台の重量を計算し、どの程度浮力が必要かを割り出す。パイプの体積を増やすことによって浮力が上昇する。

同社は昨年10月、香川県善通寺市で、県による「ため池を活用した太陽光発電施設導入実証実験」に参加し、6.12kWのシステムを吉原大池に設置した。今年7月、奈良県安堵町の落戸池に500kW、千原池に400kWのフロートシステムを供給。現在MW規模の引き合いは10件以上にのぼる模様だ。

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