Inside News

カナメ、住宅屋根一体型パネルのラインナップ拡充

屋根一体型モジュールの設置事例

金属屋根メーカーのカナメ(栃木県宇都宮市、吉原正博社長)は、住宅屋根一体型パネルの新製品を開発し、7月から販売を開始した。これまでは単結晶パネルを採用していたが、今回は多結晶タイプを採用。従来品より価格を2割ほど安くして新規顧客の獲得を狙う。

従来品には出力200~210Wの単結晶パネルを使用していたが、新製品にはサイズの大きい出力255~260Wの多結晶パネルを採用した。パネル1枚のサイズを大きくして取り付ける枚数を減らし、施工性を高めて設置コストも抑えた。これまでは10kW超の太陽光システムを設置する住宅に特化して製品を販売してきたが、新製品の発売を機に10kW未満にも提案し、幅広いニーズに応える。

意匠性も考慮して、従来は黒一色だけであったものを、新製品は黒とシルバーの二色から選べるようにした。

同社の住宅屋根一体型製品は、新築向けが9割以上を占めているが、「屋根のリフォームも一緒にできることもあって、既築向けのニーズも増えている」(吉原正博社長)。

住宅屋根一体型パネルの15年1~6月の出荷量は、前年並みの約2MWだった。通年も前年比横ばいの4MWで推移する見通しだ。

吉原社長は「ZEH住宅が普及することを見据えて、他にも新しい製品を積極的に開発していきたい。今は太陽光と太陽熱を一緒に活用できる新商材を開発中だ」と語った。

Inside News を読む

一覧を見る