ソーラックスパワー、PCS日本市場に投入へ
ハイブリッド型を準備
中国PCS(パワーコンディショナ)製造のソーラックスパワー(杭州市)が日本市場へ進出する。来年6月を目途に日本で住宅用ハイブリッドPCSを発売予定だ。蓄電池の普及が進みつつある日本市場で、販路拡大を狙う。
一般的に、太陽光パネルと蓄電池にはそれぞれPCSが必要だ。しかしハイブリッドPCSは2台の機能を1台でまかなえ、コストダウンにつながる。またパネルで発電した直流電力を交流電力に変換せずそのまま蓄電池に貯められ、省エネに役立つ。
同社は昨年家庭用の屋内設置型ハイブリッドPCSを製品化し、オーストラリアやイギリス、中国国内に向け約1500台販売した。今後日本で認証を所得し、来年6月の発売を目指す。
日本で発売予定の製品は、500V対応の出力5kW、4kW、3.3kWの3機だ。変換効率はいずれも97.6%。新製品は内部に無線LANを内蔵し、PCやタブレット端末から売電と蓄電の切り替えが可能である。
同社は中国国内で、出力5kWのハイブリッドPCSを約1万元(19万5000円)で提供している。日本での希望小売価格は未定だという。