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ウェーブエナジー、PCSパッケージ製品1000台突破へ

DC1000V用集電盤など新製品続々開発

同社のパッケージ製品(DC1000V集電盤搭載)

配電盤メーカーのウェーブエナジー(東京都港区、佐伯一郎社長)が太陽光関連事業で実績を伸ばしている。同社はこれまでに主力製品のPCSと高圧盤などのパッケージ製品を900台出荷、15年中に1000台を突破する見込みだ。7月末には新製品のDC1000V用集電盤を発表、さらなる事業拡大を目指している。

12年より太陽光向けパッケージ製品の販売を開始した同社は、市場拡大に伴い業績を伸ばした。「一体型にすることで設置コストが下がる」(同社営業部本店営業課宮本充営業係長)点が特徴で、同社は250kW~1500kWの間で計9種の製品を揃える。

PCSは東芝三菱電機産業システムと日立製作所の製品だ。250kW~500kWまでの4機種がDC600V対応で、630kW~1500kWまでの5機種がDC1000V対応品となっている。

今年5月には変圧器の励磁突入電流を抑制する受電エネセーバ盤を開発した。「系統への影響を緩和するよう、電力会社から要望があった」と宮本氏は経緯を語る。単独販売も、パッケージ製品に内蔵することも可能で、8月より見積もり対応を開始、11月頃の出荷開始を目指している。

また、今年7月にはDC1000V用集電盤を発表した。「1000Vの発電所が増え、1000V対応品の需要が増している。これまでの1000V製品は集電機能をPCS内蔵のヒューズで対応していたが、安全性とメンテナンス性を考慮して600V品と同様ブレーカーとした」(宮本係長)。同製品は、エネセーバ盤と同様、単独販売とパッケージ製品内蔵が可能となっている。8月より見積もりを開始し、秋以降の出荷を目指す。

同製品について、宮本係長は「8回路で発表したが、16回路にするなど現在最終調整に入っている。価格も、パッケージ製品に内蔵する場合は製造コストが上がるが、販売価格は既存製品と同額にできるよう検討している」と語った。

同社の15年9月期売上高は前期比80%増の120億円を見込んでいる。うち太陽光が8割を占めている。

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