日鉄住金物産マテックス、架台販売強化
日鉄住金物産グループの日鉄住金物産マテックス(大阪市西区、松田英伯社長)は今年4月より、産業用太陽光向けの架台販売を強めている。
同社が販売する架台は、新日鐵住金製の高耐食性めっき鋼板『スーパーダイマ』を素材に用いたもの。「当社は、新日鐵住金グループでもあり、グループ内で素材を調達できる。そして、高い技術力を持つ国内の鋼板加工メーカーで架台を製造する形だ」(E事業部E営業部の中村慶氏)。
架台の製造を現場に近い加工拠点で行うなど、物流費も抑えた。中村氏は、「耐食性に優れる『スーパーダイマ』を採用しているが、価格競争力もあると思う」とし、例えば、結晶系パネル用10度設置の4段組み架台であれば、kW当たり2万円以下の部材費で提供可能だという。
同社は2012年より太陽光向けのパネル販売を開始。現在では、様々な国内外メーカー製パネルのほか、架台やパワーコンディショナなど様々な関連機器を揃える。蓄電池の取り扱いも検討中だ。
14年夏に日鉄住金物産と共同で低圧太陽光用パッケージを発売したのをきっかけに、架台のニーズが急増。今年4月から架台販売を本格化させている。
なお今年6月より、日鉄住金物産の太陽光関連の資機材物販事業は日鉄住金物産マテックスに移管された。