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住友電設、太陽光施工1000件超え

昨年度受注80MW

電気工事会社の住友電設(大阪市西区、磯部正人社長)は、太陽光発電所の施工実績が2015年3月期末までに1000件、容量ベースにして280MWを超えた。1993年度から着実に実績を積み重ねながら、ここ2年は年間100MW規模を施工してきた。今期中には300MWを超える模様だ。

同社は太陽光関連事業として、元請け工事や下請けでの電気工事を担当。93年度に参入後、国内外の様々な太陽光発電所の建設に携わってきた。FIT開始以後も、国内最大級の『大分ソーラーパワー』(出力82MW)の電気工事を担うなど、数100kW規模のミドルソーラーから数10MW級の大規模発電所まで、様々な工事を手掛け、昨年度末までの累計施工実績は1020件、約282MWに及ぶ。「20年以上、太陽光に携わってきた経験やノウハウが最大の強みだと思う」(営業本部の中山雅道環境営業部長)。

昨年度は秋口にいわゆる〝九電ショック〟に端を発した系統保留問題が噴出。それに加え、昨年4月25日から7月23日まで電力会社関連工事に関する独禁法違反で営業停止命令を受けていたため、厳しい1年となったようだが、「期初に20MW級の大型案件を受注できた」(同)こともあり、昨年度の受注量は、前期比微増の約80MWに達した。

今年度について、中山部長は、「条件の良い案件は減っている」としながらも、「36円や32円案件が中心になると思う。コストダウン要望に対しては、施工方法の工夫などで努力していきたい」と話す。

また、太陽光以外の環境関連工事も視界に捉える。

中山部長は、「FIT以降は太陽光分野が急拡大しているが、環境というキーワードでは、バイオマス発電所の電気計装工事やFMS(ファシリティマネジメントシステム)構築などの経験もある。太陽光以外の再エネや、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)などスマートグリッド関連の工事にも力を注いでいきたい」と語った。

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