デルタ電子、兵庫県赤穂市で4MWの自社発電所着工
自社PCSを分散設置
台湾の電源メーカー、デルタ電子(日本法人・東京都港区、柯進興代表)は6月29日、兵庫県赤穂市で出力約4MWの太陽光発電所の建設工事を開始したと発表した。発電所には自社製の出力50kWと20kWのPCSを併用する。中小型PCSを使用して分散設置の優位性をアピールする。
同発電所は、同社製の50kWPCSを10台、20kW機を175台使用する。50kW機は7月より受注を開始したばかりの新製品だ。
同社大阪営業所の宮崎偉生所長は、「分散設置は、PCSが故障した時の売電損失を最小限に留め、交換が容易。また、中小型機は架台に取り付けられるので、大型機のようにPCSを収納する建屋や空調設備が不要になる」とし、「大型機に比べ、設置費だけでなく維持費も抑えられる」と分散設置の強みを語る。
同発電所には台・ネオソーラーパワーのモジュールを約4.5MW、1万7256枚使用する。年間予想発電量は490万kWhを見込んでいる。「発電所の名称をエナジーパークとしており、稼働後は蓄電池の導入も計画している。将来、FITがなくなった時にどう展開していくか。その検証も兼ねている」(宮崎所長)。15年12月中旬の発電開始を予定している。