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YKDグループ、ステンレス架台新製品発売

鋼材量削減でコストダウン

太陽光のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける横浜環境デザイングループは、7月より自社製ステンレス製架台の新製品の販売を開始した。買取り価格の低減に合わせ、マイナーチェンジを図ったもので、鋼材量を減らしたことにより、コストダウンを実現した。

同社グループは、2014年3月にステンレス加工のコマックスと共同で地上設置及び陸屋根用のステンレス架台を開発。素材には、新日鐵住金ステンレス製の二相ステンレス鋼を採用。一般的なステンレス架台に用いられる『SUS304』に比べて約2倍の強度を持っており、ステンレスの特徴である高強度・高耐食性を維持しつつ、薄膜化で鋼材量を減らしたことで軽量化を実現した架台だ。

また、EPCの経験などを活かし、施工性を追求。「慣れれば、架台の組立てからパネル取付けまで、50kWの場合、作業員5人、3日間で終えられる」(横浜環境デザイン特販広域グループの原田幸司グループ長)。

50kW未満の低圧案件を中心に実績を重ね、2015年5月期(横浜環境デザインの決算期)の販売量は約35MWに及んだようだ。

そんな同社は、買取り価格の低減によるコストダウン要望へ対応すべく、今年年明け頃より改良に着手。このほどマイナーチェンジを果たした。

原田氏は、「例えば、各パーツのサイズを少し縮めたり、C形鋼の斜材をL形鋼に変えたり、全体的な鋼材の使用量を減らした。基本的なコンセプトはそのまま。強度的な問題もない」と述べ、部材のみであればkW当たり2万円で提供できるという。

なお7月から販売している二相ステンレス鋼架台の新製品の名称は、『SUSK(サスケ)‐Z2』。

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