イソフォトンジャパン、水上架台開発
3.5MW出荷へ
スペインの太陽電池大手イソフォトンの日本法人であるイソフォトンジャパン(東京都港区、ハビエル・メストレス代表)はこのほど水上架台を開発した。日本国内で今年11月に着工予定の3.5MWのメガソーラーへ出荷する。新たな建設場所として期待値の大きい水上設置のニーズを取り組む狙いだ。
同製品は、スペインの架台メーカー、ユニバーサルと共同で開発した。製造拠点はユニバーサルのバレンシア工場。日本では初めての出荷先となる。
イソフォトンジャパンのハビエル・メストレス代表は、「単にパネルを供給するのではなく、様々な付加価値を付けて販売するのが当社の方針。現在メガソーラーブームの日本市場だが、条件の良い土地は限られてきた。水上など新たな設置場所の需要が増えると想定し、製品を開発した」と経緯を語る。
同製品は、素材に紫外線を保護する高密度ポリエチレンを採用しており、毒性はないとしている。パネル9枚を一つのユニットとして架台を組み立て、発電所の規模や設置する溜め池などの広さによってそれらを結合させていく。メンテナンス用に架台の間に通路を設けている。
また、同社は7月末より太陽電池パネルの新製品の販売を開始する。PERC技術を採用した4本バスバーの製品で、60直275~285Wと、48直210~220Wの2つをラインアップに加える。
同社のパネル出荷量は、12~14年までの累積で約30MW。今年は10~12MWとなる見通しだ。ユニバーサル製の地上設置向け架台の販売も手掛け、今期の売上は前年比約1.5倍の17億円を目指す。