イートラスト、売上10%増
メンテ、監視システム積極提供へ
電気工事を手掛けるイートラスト(東京都台東区、酒井龍市社長)は、2015年5月期の太陽光事業の売上高が前期比約10%増の7億円だった。高圧と低圧案件の施工を計7件完工した。
同社が太陽光事業に参入したのは10年。約20kWの発電設備を小学校に導入したのが始まり。その後、FITの開始とともに事業を本格化し、14年5月期は7件、売上は約6億4000万円だった。
14年12月には山梨県で同社初となる自社発電所を建設した。出力1.5MWで、韓・ハンソルテクニクス製のパネルを使用。PCSはダイヘンの250kW機を6台、遠隔監視装置はエナジー・ソリューションズ(旧ソーラー・エナジー・ソリューションズ)製を採用した。
近藤弾執行役員は、「実際に当社が発電事業者になることで、建設コストだけではなく、20年間のランニングコストを見据えて提案するようになるなど視野が広がった」とし、「今後はメンテナンスや監視システムの入替え需要が増えると思う。我々が建設した発電所以外でも事業の場は増えるだろう。ディベロップ事業も積極的に展開していきたい」と語った。
今期は予定していた5案件が東電管内の系統接続で難航しており、それ以外の案件を3件こなし、売上高は計5億円を見込む。