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茂山組、アルミ架台 販売好調

今期15%増95MW

(左)同社製の架台を用いた発電所(右)屋根上での実績も豊富

太陽光発電のシステムインテグレータ茂山組(岡山県備前市、川田雄士社長)の太陽光用架台の販売が好調だ。2015年6月期の出荷量は95MWに達する見通し。低圧野立てが牽引したという。

同社は、13年よりアルミ製架台の製販を本格化。製品のラインアップを順次増やし、現在は野立て・屋根上以外にも、農地用架台や駐車場用、追尾型などの細かいニーズにも対応している。14年6月期の出荷量は80MW強で、今6月期は約15%増の95MWとなる見通しだ。

同社の川田雄士社長は、「鉄製とアルミ製架台を比較すると鉄の方が安いので、メガ級になるとほぼ9割鉄が採用されている。低圧であれば、仮に鉄とアルミでkWあたり1万円の差があるとして、50kWで50万円の差。現場での労働費用が高騰している今、施工性や人件費をトータルで見ればアルミの方が優位性は高い」と話している。

岡山県内ではEPC(設計・調達・建設)事業も手掛けており、低圧から1MW規模まで、年間約300件の施工を行っている。県外では、同社の研修センターで施工研修を受けた企業が施工を行っているが、「建設業界は労働者不足が進んでいる。今後、EPCの下請けという形で架台の設置サービスを開始することも視野に入れている」(川田社長)。

川田雄士社長

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