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フィールドロジック、出力制御対応パッケージ11月市場投入へ

予実管理機能なども搭載

計測・表示ソフト開発のフィールドロジック(大阪市北区、木村敏社長)はこのほど、太陽光発電所の遠隔出力制御に対応した計測パッケージを開発すると発表した。今年11月の市場投入を目指し、開発を急いでいる。

今年1月末に行われた省令改正で出力抑制ルールが変更、4月以降、東京、中部、関西電力管内の50kW未満を除く全ての太陽光発電所で遠隔出力制御機器の設置が義務化された。その対応機器となる出力制御機能付のPCS(パワーコンディショナ)は、実際に出力制御を行う『狭義のPCS』と、インターネットを介して出力制御指令を取り込み、狭義のPCSへ伝える役割を担う『出力制御ユニット』からなる。

狭義のPCSについては、PCSメーカーが開発している。一方、出力制御ユニットは、通信に関わる製品でもあるため、これまで太陽光発電所に遠隔監視システムを提供してきた関連機器メーカーに対する期待が高まっていた。

木村敏社長は、「出力制御への対応が求められるなか、計測監視を手掛ける我々として、いち早く対応することを明示したかった」と話す。

同社が新たに開発している出力制御対応計測パッケージは、出力制御対応の計測端末や、その端末を遠隔監視・制御するネットワーク機器を収納ボックスに一体化したものとなる。出力10kW以上の太陽光発電所が対象で、計測端末には最大20台のPCSが接続可能だ。

電力サーバから同社データセンターを中継して、スケジュール情報を取得する。出力制御対応計測パッケージと同社データセンターの間は、VPNを使ったセキュアなネットワークを構築。

出力制御の予定及び実績の管理(予実管理機能)や手動での出力制御にも対応。必要なときには遠隔でファームウェアアップデートも行える。

「まずはこれから実証試験が始まるので、それに間に合うように開発していく。ゆくゆくは、出力制御対応の計測パッケージである『エフエルポッド』を当社の太陽光発電所の一括管理サービスである『ソラマメ』とも連携させていきたい」(木村社長)。

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