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米・タイゴ、日本でオプティマイザ200ヶ所供給

〝スマートモジュール〟出荷本格化

太陽光オプティマイザ大手の米・タイゴエナジーは、2015年第1四半期(15年1~3月)までに日本でオプティマイザシステムを200ヶ所以上供給した。オプティマイザにはパネル単位の制御や遠隔監視の機能がある。同システムを内蔵した〝スマートモジュール〟の出荷も本格化している。

同社は09年に日本市場に参入した。11年第4四半期(10~12月)に沖縄で日本第1号案件を設置し、以降実績を積む。12年7月のFIT開始後はメガソーラーからの採用も増え、13年は約11MW、14年は約8MW供給し、今年5月上旬時点での累計実績は228ヶ所、23MWに達した。

タイゴエナジージャパンの汲川雅一ゼネラルマネージャーは、「14年はFIT価格の低減や円安の影響で厳しかった。ただ50kW級設備への導入が増え、容量こそ前年を下回ったが、件数は伸びた。またスマートモジュールが出始めた」と振り返る。

同社のシステムを内蔵したスマートモジュールは、パネル単位での制御や遠隔監視が行える。同社はシステムを組み込んだジャンクションボックスをモジュールメーカーに供給し、モジュールメーカーが製品化している。

現在、日本市場に投入されているのは、中・JAソーラーやトリナ・ソーラー、ジンコソーラー、アップソーラー、独・ルクサーソーラーやアキシテックの製品だ。今夏には中・テルサンソーラー製も出荷が始まる予定だ。汲川氏は、「今年はスマートモジュールが成長する1年になるはず。さらにO&Mにも注目している」と語る。

同社システムはパネル単位で出力を制御するため、たとえ同じストリング内に出力の低下したパネルがあっても、周囲への影響を最小限に抑えられる。さらにパワーコンディショナ単位で導入できるため、発電所の一部に影対策として採用されるケースもあるという。「例えば、稼働中の50kW設備の2ストリングに影対策として後付け導入したいとの声もある。O&Mの追加提案でも検討してもらえれば」(汲川氏)。

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