坪井工業、EPC累計50MW突破
太陽光発電所のEPCを手掛ける坪井工業(東京都中央区、坪井晴雅社長)が実績を伸ばしている。建設を請け負った出力約17MWの大型発電所が5月に売電を開始し、EPC実績は完工ベースで累計50MWを超えた。
今回の16.8MWの大規模太陽光発電所は、福島県石川郡浅川町のゴルフ場跡地に建つ。事業主は台湾系企業で、同社は元請け工事を受注し、2014年7月に着工した。独クリナー製の架台に台湾製パネルを設置し、パワーコンディショナは独SMA製を採用。直流電圧1000Vの発電所に仕上げ、今年4月に系統連系を終えた。
環境事業部の久田一彦部長は、「受注残に加え、認定済みの特高案件の引き合いもある」としたうえで、「今年はコストダウンの要求にいかに応じていくか。架台の選択がポイントになる」と話す。
また、同社はO&M事業にも力を注ぐ。14年4月には、TNホールディングスとO&Mの専業会社『エナジーコールサービス』を設立した。
新会社の取締役を兼務する久田氏は、「全国約600社の協力会社と連携している点が強みだ。様々なO&Mメニューを揃えている。O&Mサービスは、我々が建設した発電所に限らず、広く提供していく」と語った。