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ケミトックス、QA試験サービス本格化

稼働した太陽光発電所のモジュールを詳しく検査したい。そんな声に応えるべく、第三者試験機関のケミトックス(東京都大田区、中山紘一CEO)が発電所のモジュールを検査する『QA(品質保証)試験サービス』を昨年末より開始した。

同社のQA試験サービスは、稼働中の太陽光発電所から抜き取ったモジュールに対し、高精度なIV測定とEL検査を実施し、計測データを提出するもの。オプションとして絶縁抵抗試験や湿潤リーク電流試験のほか、詳細な分析も行う。

「2~3MWの発電所であれば、20~30枚のモジュールをピックアップして利用する方が多い。何かおかしいが現場検査では分からない場合に当社サービスを活用してもらっている。実際に出力はそれほど落ちていないが、PIDが起こりつつあるモジュールを発見したこともある。定期点検などのO&Mメニューにも組み込んでもらえると思う」(PV試験評価事業部の渡邊仁プロジェクト推進マネージャー)。

ただ同サービスは現場では試験しない。STC(標準試験条件)に則った試験を実施するため、山梨県北杜市の同社山梨試験センターで行っている。配送期間を除いた試験期間は1週間前後だという。

渡邊氏は、「事前連絡で日程調整できれば、持ち込んでもらってもよい。10枚程度であれば、その日に試験を終え、持ち帰ってもらうことも可能だ」と話す。

同社は、今年10月にも現場サイトでのモジュール検査サービスの開始を予定しており、「信頼ある第三者機関として我々はサービスを提供している。それぞれの条件や事例に合わせて活用してもらえれば」(同)。

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