豊通、オリックスとPVカーポートを設置
愛知・知多で189kW
豊田通商100%子会社の豊通ファシリティーズ(石原正規社長)はこのほど、オリックス(井上亮社長)と愛知県知多市内にカーポート型太陽光発電設備(PVカーポート)を設置した。カリモク家具の緒川アウトレットの駐車場内の一部、車84台分の駐車スペースを覆う大掛かりな設備で、総出力は189kWだった。
同製品は、豊通ファシリティーズが12年より研究を始め、パネルを設置する架台や基礎を設計して開発した。架台部分は太陽光架台世界最大手の独・シュレッターに製造委託して製品化している。
設置できる太陽光パネルは、シリコン結晶系の60セルや72セル、またCIS系パネルなど幅広く対応している。
開発の経緯について、豊通ファシリティーズのスマート建装部グローバルチームの馬天チームリーダーは、「トヨタグループとして、車に関連する製品を考えたうえで、PVカーポートの需要が今後増えると想定し、開発に踏み切った」とし、「基礎がポイントで、この部分は現在特許出願中だ」と語る。
設置費用は太陽光パネルや施工費なども含めて車1台分当たり70万~90万円である。
現時点で既に10MWほどの引き合いがあるようで、馬チームリーダーは、「駐車場の雨よけと、売電収益や自家消費などによる経済性利点の一石二鳥に加えて、企業のCSRなどにも繋がる」と製品のメリットを語った。
両社は今後3年間で100億円の売上を目指す。