スマートテック、一体型システム6月発売へ
太陽光システム販売・施工を手掛けるスマートテック(茨城県水戸市、小寺雄三社長)は、住宅向け屋根一体型太陽光発電システムを開発、6月より販売を開始する予定だ。
同製品は屋根下地の瓦棒に固定金具を取り付けて設置するため、屋根下地に穴を開ける必要がない。
開発経緯について、小寺雄三社長は、「従来の屋根一体型システムの設置は屋根材に穴をあけて設置する工法が多かった。雨漏りリスクに不安を抱えるお客さまの声を聞き、屋根材に穴をあけずに設置できる製品を開発した」と語る。
部材にはアルミ材が使用されており、現場での塗装作業が不要となる。また、屋根を無駄なく活用することができ、発電量の向上につながる。通常の屋根と変わらない外観も特徴のひとつだ。
2011年3月より太陽光市場に参入した同社は、主に住宅向けに太陽光システム販売・施工を手掛ける。13年後半からは産業用のEPCとしても実績を重ねている。14年9月期の売上は前年比1.7倍となる約26億円だった。うち太陽光が87%を占める。太陽光の中では住宅用の売上が約70%となっている。
同社はPPS事業にも着手しており、子会社のネクストエンジニアリングと共同で手掛ける0円のメンテナンスサービス事業を開始するなど業容を多角化。15年の売上は60億円を目標としている。