ヒロトモエナジー、EPC累計30MW
太陽光発電の中堅EPCであるヒロトモエナジー(兵庫県尼崎市、広田直樹社長)は、中小規模の太陽光発電所の建設を伸ばし、EPC実績が累計30MWに達した模様だ。
同社は2005年の設立時から10kW以上の太陽光発電所の建設を手掛けてきた。FITの導入後は50kW未満の低圧からメガソーラーを対象に年間5~6MWの受注を獲得。主に発電事業者と直接取引し、土地の開発から許認可手続き、設計、建設まで請け負っている。
自社所有の太陽光発電所の建設も進め、4ヵ所が稼動済み。年内にも2ヵ所完成する予定だ。
広田社長は、「太陽光バブルはいつまでも続かない。ニッチな分野で長くやっていくためにも闇雲に規模拡大を追うのではなく、リスクを考え、身の丈経営で進めてきた。今後国内需要が低迷することを想定して、海外展開など新規事業を模索している」と語る。
売上の推移は堅調だ。12年6月期は4億円だったが、13年5億円、14年6億円で、今期は8億円を見込んでいる。
同社は品質重視の施工に努め、12年に国際認証機関のテュフ・ラインランドから国内で初めて施工の企業認証を取得している。